赤外線サーモグラフィを使うと、漏水など、設備保全における異常検知が圧倒的に容易になります。
建物内の湿気や水の浸入は、建物の価値や構造、居住者の健康に多大な影響を及ぼします。特にアジアにおける豪雨、暴風雨、モンスーン雨などの異常気象の時には、この問題はさらに悪化します。このような状況において、赤外線サーモグラフィは、建物診断や改修業者にとって、さまざまな原因による湿気問題を特定し、解決するための貴重なツールとなっています(右図参照)。
壁の湿気はパイプの破裂によるものばかりではありません。壁や天井の湿気は、水の浸入(屋根からの雨漏りなど)や上昇湿気が原因であることもあります。湿気の被害は、排水管の詰まりや不十分な排水によっても起こります。
テストーの赤外線サーモグラフィを使えば、これらの問題が深刻な損害につながる前に、上昇湿気や雨水の浸入の原因を確実に特定することができます。
地下水
土壌水分
浸出
土砂降り
大雨
屋根の損傷
雨どいの損傷
湿気と水による損傷の例
水の浸透
屋上からの漏水
上昇する湿気
サーモグラフィと温湿度スマートプローブにより、カビ発生率の高い場所を色アラーム表示
壁や天井の表面付近の湿度をスマートプローブが測定し、サーモグラフィへ送信
カビ発生の危険度をサーモグラフィが赤、黄、緑の3色で表示
漏水や湿気による損傷を解析するには、高い温度分解能(NETD)と温度間隔を細かく調整できる高解像度カメラが必要です。
外部損傷の可能性のある箇所は、良い天候のときに検査する必要があります。平らな屋根の場合は、湿気のある部分が日光で温まった夕方に撮影します。
特に湿気による損傷の場合は、窓枠、壁や天井などの慢性的に湿度の高い場所、不充分な換気やコールドブリッジ(冷橋)が発生している場所、結露や水滴として肉眼では見えない、高湿の場所、浴室などを確認する。また、サポートとして水分計も使用する。
アプリを使用して現場での分析と測定レポート作成する。
改修後の経過を測定する。
赤外線サーモグラフィ
ラインアップ
その他関連製品
水分計
放射、反射、透過
測定範囲と測定距離
測定対象と測定環境
温度測定の誤差の発生源
放射率と反射温度の特定
用語集、放射率表など
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