風速計・風量計の製品を種類別にご紹介します。
風速計は、主に測定対象の風速と温度によって、適切な方式が異なります。 「熱線式」「ベーン式」「ピトー管」の3方式からご検討ください。 なお、プローブを替えることで1台で複数の方式を利用可能な「マルチ環境計測機」もご用意しております。 風量を測定したい場合は、風速計で得られた風速に対し、開口部の面積を入力して算出可能です。 下記風速計・風量計からお選びください。
風速(風量)計は以下の用途で使用されています。
ダクト測定
排気口測定
快適度測定
フィルタ差圧測定
風量の重要性
正確な風量測定
正しい測定位置
測定方法
数値の評価
測定レポート
その他関連情報
風速計は、 ダクトの測定によく使われています。 ここでは、ダクト内で対気速度をコントロールできるようにするために使用されています。 換気ダクトは、空調および換気システムの最も重要な要素の1つです。
ダクトの直管部分に測定口を設け、風速計プローブまたはピトー管を挿入して測定します。風量演算機能が付いた測定器では、予めダクト断面積を設定することで風量を表示します。
40m/s 以上の高風速、70℃以上の高温の場合は、ピトー管を用いて、差圧(動圧)から風速を測定する方法が推奨されます。
一般的に、5 m/sまでの低風速は熱線式、40 m/sまでの中風速はベーン式の方が、精度よく測定できます。下の表は、熱線式とØ 16 mm ベーン式の風速に対する精度誤差です。およそ6 m/sで同程度となり、それ以上では熱線式の誤差が大きくなっていきます。ただし実際の測定では、その他の環境条件や誤差要因も考慮する必要があります。
プローブ | 精度 | 分解能 | 1 m/s | 3 m/s | 6 m/s | 10 m/s | 15 m/s | 20 m/s | 30 m/s | 40 m/s |
熱線式プローブ (0635 4401) | ±(0.03 m/s + 測定値の4%) | 0.01 m/s | ±0.07 | ±0.15 | ±0.27 | ±0.43 | ±0.63 | ±0.83 | ±1.23 | 範囲外 |
Φ 16 mm ベーン式プローブ (0635 9532) | ±(0.2 m/s + 測定値の1%) | 0.1 m/s | ±0.2 | ±0.2 | ±0.3 | ±0.3 | ±0.4 | ±0.4 | ±0.5 | ±0.6 |
どちらが精度よく測定できる?
低風速 (0 ~ 5 m/s) の範囲で高精度な測定が可能です。熱線式風速センサの原理は、加熱した電熱線に気流が接触したときに熱が奪われる現象を利用しています。電熱線の温度が一定になるように電流を制御し、その電流値と比例する風速値を表示します。 熱線式風速計は放散熱量を風速値として換算しており、空気密度により風速値に誤差が生じます。温度については温度補償機能がついていますが、多くの熱線式風速計では圧力 (気圧) 等による補正が必要です。testo 425 および testo 400/440 熱線式風速プローブは圧力補償機能を搭載しているため、正確な測定と業務の効率化を実現します。
室内の風量測定について解説します。 ベーン式風速計、または風速計にベーン式プローブを接続すると、風量が簡単に測定できます。
吸込口では、空気が真っすぐに吸い込まれず、横(壁側)からの空気の流れを風速計では捉えることができない場合があります。
また吹出口においても、制気口の形状によっては旋回流や乱流を発生させ、風速計での正確な測定値の算出が困難です。
このような場合には、風量ファンネル(+フローストレートナー)を用いることで、面積の設定をすることなく、簡単に風量を測定することができます。
また、屋外で風速を測定することも可能です。 風速計はスポット測定を行えるように設計されています。 この点で、テストーの測定器は 1 つのユニットを実装できるだけでなく、さまざまなユニットと連携して作動させることができます。 例えば、ベーン式風速計。 モデルに応じて、異なる表示を提供できます。 これにより、windchill 計算と Beaufort 計算のどちらかを選択できるほか、kts、km/h、m/s、または fpm と mph の値を選択することができます。
testo Smart マルチなモバイル専用アプリ
より速く、よりシンプルに、よりスマートに:testoスマートアプリは、すべてのツールと測定を統合し、スマートフォンやタブレットを使用してドキュメントを便利に管理することができます。インテリジェントな接続性と、あらゆる用途に対応する完全なソリューションのメリットを享受できます。
マルチ機能
あらゆるBluetooth 対応機器と接続可能
メールでデータ送信
すべての測定値を一目で確認
スマートタッチ
常に最新の冷媒データに更新
新機能
プロ用の測定メニュー