熱電対プローブのメリットは、応答速度が速く、測定範囲が広いことです。たとえば、使用するK熱電対温度プローブのモデルによっては、非常に低い温度(最低-195℃)から高い温度(最高+1,000℃)まで測定できます。そのため、非常に温度が低い冷凍倉庫と高温の工業プロセスの両方の測定に対応できます。
最大200万件の測定結果を保存できる大容量のデータメモリと、最長8年間という長いバッテリ寿命を備えており、長期にわたって温度をモニタリングすることができます。電源にはリチウム電池を1本使用します。
ロガーを使用するには、少なくとも1つの温度センサが必要です。K、T、J熱電対の気体用や表面温度用のプローブセンサなど、豊富な種類の熱電対センサが用意されています。
技術的性能と実用的メリット
testo 176T3温度データロガーは金属製のハウジングを採用しているため、工業分野での使用に適しています。ハウジングは極めて頑丈で、保護等級IP65に準拠するため、ほこりの侵入や噴流水からも保護されます。そのため、汚染された環境や、埃の多い環境でも使用できます。測定場所の清掃中も、データロガーを取り外す必要はありません。保存データは電池切れや電池交換の際も消失せず、高い安全性により守られています。TÜV SüdのATPテストステーションによりテスト済みです。
温度データロガーの用途分野
- 冷凍倉庫や低温の条件下での温度のモニタリングと記録
- 暖房システムの出入口温度のモニタリングと記録
- 処理温度のモニタリングと記録
- 床暖房システムの性能の確認を目的とする、ディストリビュータの出入口温度のモニタリングと文書化
温度データロガーの設定と分析
ロガーの設定や読取り、取得した測定データをPC上で分析できるソフトウェアを、以下の3種類のバージョンからお選びいただけます。- ComSoft Basicソフトウェア – 迅速かつ手軽にロガーの設定とデータ分析、フリーダウンロード
- ComSoft Professionalソフトウェア – 別売オプション – 解析機能を充実し、温湿度データをより詳細に分析可能
- ComSoft CFR 21 Part 11ソフトウェア – 別売オプション - 製薬分野でCFR 21 Part 11で求められる要求事項に対応。セキュリティ機能を強化