フード内部の風量ストレートナーにより高い測定精度を実現
一般的に、回転式ファンの吹出し口は、渦流が発生するため、測定に誤差が生じる場合があります。
testo 420フード付風量計を使用すると、このような測定エラーを大幅に減らすことができます。内蔵の風量ストレートナーは乱流を抑え、ほぼ均一な気流にします。これにより、80~3,500m3/hの範囲で正確に風量の算出ができます。
簡単セットアップ、軽量設計のフード付風量計
testo 420は、人間工学に基づいたハンドルと角度調整が可能なディスプレイを備えています。広い部屋で天井に複数埋設された給気口の風量算出や、頭上を越える高さでの測定でも、testo 420なら、軽量なので排気口からの風量を手軽に正確に測定でき、本体の操作ボタンで、測定結果を簡単に記録できます。フードの開口部寸法は610×610mmです。さらに天井の大型給気口用に、違う大きさのフードをアクセサリとして用意しています。オプションの三脚は、最長3,3mまで伸ばせるため、通気口が極めて高い場所にある場合に非常に便利です。
フード付風量計は支柱を使い、迅速かつ簡単にセットアップできます。同梱のカート付キャリングケースを使用すると、安全に持ち運びできます。
携帯アプリを使用し、測定プロトコルを現場で作成、メールで送信
無料アプリをダウンロードし、Bluetoothによるアプリ通信が可能です。スマートフォンやタブレットなどのモバイル機器を時系列データの確認用や、本体のリモート操作用として利用できます。天井が高く、三脚を使用する場合に特に実用的です。また、アプリを使用することで、スタート/ストップ機能を使ってHVACシステムをリアルタイム測定し、測定データをテキスト形式で保存できます。また、測定プロトコルを現場で直接作成できます。総風量や空気の交換率などの測定結果は、顧客別のプロトコルテンプレートに直接割り当てることができます。測定結果と測定プロトコルは、メール機能を使って送信できるため、時間を大幅に節約し、効率性を向上できます。
取り外し可能な測定器を備えたフード付風量計 - 性能の概要
フード付風量計testo 420は測定データを表示する本体部分の角度を調整できるだけでなく、取り外すことができます。常に見やすい角度に調整できるので、測定値を確実に読み取ることができます。
testo 420を使用することで、風速、風量、絶対圧、温度、相対湿度を測定できます。自動ゼロ調整機能により、使用前に気圧のゼロ調整ができるので、高い精度が保証されます。
すべての測定値は、大型のバックライト付きディスプレイに表示され、分析や書類生成のために保存もできます。通信用アプリを使用すると、測定プロトコルを現場で直接作成できます。このほか、測定データは、プラグアンドプレイ機能によってPC上で簡単に管理できるので、専用ソフトウェアは必要ありません。
testo 420は、天井の大型排気口での風速測定だけのために開発されたわけではありません。フードから取り外し、単体としてダクト内の圧力、風速、風量の測定に使用できるため、追加の測定器を購入するコストを節約できます。
ダクト内の測定は、ピトー管と接続ホース(いずれもオプション)を接続し、ダクト形状をディスプレイに従って入力すると、時間平均および複数ポイント平均値(または両者の組み合わせ)を演算することができます。